ところが、国産材の生産量は増えても、木を所有している林家の収入はいっこうに増えていません。国は国産材の利用を進めて林業を成長産業化するのだと言いますが、現状では、山元の林家=林業サイドの経営状況は厳しいままです。もちろん、生産コストを引き下げることは重要ですが、引き算だけでは、その効果は価格が低下すれば、いとも簡単に相殺されてしまいます。
この状況を打破するにはどうするか。私は、立木あるいは丸太の品質が重視されるようなアイテムで需要を増やし、林業サイドが有利販売できる状況を少しでも作る必要があると考えます。木の価値を高めて、足し算にも掛け算にもつながるようなマーケットを作っていくこと、それが林業を活気づけるためには重要であり、そして、そうした取り組みを可能にするためにも、育林に力を入れて、質の高い山をつくっていく必要があります。
そうしたことをこの本では訴え、私なりの方策も考えてみました。
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