2015年12月21日

雪起こし

造林が盛んに行われた昭和30年代の話。現在78歳だという製材業者は、当時、春先になると2トントラックに藁縄を満載して山間地に売りに行き、自分も雪起こしを手伝ったという。

「2トントラックにいっぱいだよ。それだけの縄が必要だったんだよ。いまある木はそうやって育ててきたんだよ」

何十年も続けてきた晩酌をここ3日くらい止めていて、しかし、私を含めた周囲から勧められた結果、ちびちびとうまそうに盃を口に運びながら、その製材業者は山がどうやって作られてきたかを話してくれた。

信越国境に近い豪雪地帯での話。


posted by くすのきラボ at 05:58| Comment(0) | 林業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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